伊勢湾の周辺でしか見られない「シデコブシ」の花が、愛知県田原市で見頃を迎えています。

注連縄(しめなわ)に垂らす白い紙の「四手(しで)」に似ていることからその名が付き、環境省のレッドリストで「準絶滅危惧種」に指定されています。

田原市の藤七原湿地(とうしちばらしっち)では、シデコブシおよそ1500株が群生し、白やピンクの可憐な花を咲かせています。

ことしは暖かい日が続いたため、例年より1週間ほど早く見頃を迎えたということです。

(訪れた人)
「めずらしい花というのを認識していなくて、それを最近SNSで知って、今ちょうど開花しているときなので見にきました」

田原市内にはシデコブシの自生地が4か所あり、場所によっては4月初め頃まで見頃が続くということです。