藤井聡太五冠は、きのう(12日)「将棋界のレジェンド」羽生善治九段を下して、王将のタイトルを初防衛。次の日曜日(3月19日)の「棋王戦」に勝てば「史上最年少六冠」達成ですが、本人の心境は…。

(藤井聡太五冠)
「(王将のタイトルを)防衛することができて、ホッとしている気持ちと。今回のシリーズを通して本当に貴重な経験ができたと思っているので、それを今後に生かして生きたい」

きのう(12日)、王将のタイトルを初防衛した藤井聡太五冠。地元・愛知県瀬戸市も盛り上がりました。
(将棋ファン)
「最高です。愛知・瀬戸の英雄ですね。感無量」
「うれしいです」
「タイトル戦で連敗はしないと思っていたので、今回勝つことができて本当によかった」

今回の「王将戦」で戦ったのは、タイトル通算100期を狙う羽生善治九段。前人未踏の七冠、そして公式戦通算1500勝を達成してきた「将棋界のレジェンド」です。

3勝2敗と王手をかけて臨んだ藤井五冠の戦いを、瀬戸市民も見守ります。
(瀬戸市民)
「藤井五冠の応援ですけど、羽生九段の(タイトル通算)100期を見たい気持ちも少しある」
「(藤井五冠は)瀬戸の誇りですね。ぜひ勝ってほしい」


そして午後4時前、羽生九段を88手で退けた藤井五冠が勝利。これで今年度、5つのタイトル全ての防衛に成功しました。
(藤井聡太五冠)
「今シリーズ、本当に考えてもわからないという局面が非常に多くて。盤上に没頭して指すことができた」
(羽生善治九段)
「いろいろ、やってはみたんですけど。もうちょっと全体的に指し手の正確さというか、精度を上げないといけないなと感じたシリーズでした。自分自身の至らないところ、足りないところを改善して次に臨めたら」

全力で戦い抜いた2人。今回の王将戦では「同じおやつ」を注文するケースが目立ちました。第6局でも1日目の午後に藤井五冠が注文した「ガトーショコラ」を、2日目午前に羽生九段が注文。2人の好みや戦略が似ているからなのでしょうか。

(藤井聡太五冠)
「充実感があるシリーズだったと思いますし、羽生九段の強さを感じた場面も多くあった」

羽生九段の「強さ」を感じたと語った藤井五冠。名勝負を制した充実感もそこそこに、次の日曜日は「史上最年少六冠」をかけた棋王戦第4局です。
(藤井聡太五冠)
「(棋王戦で)3局指して、自分なりに手応えもあった部分と課題を感じた部分があるので。それを(棋王戦)第4局以降に生かして、より良い将棋にできるように頑張りたい」










