愛知県の小学校では児童1人につき1台のパソコンが配布されていますが、春日井市の小学校では、Google(グーグル)の学習ツールを使った授業が行われています。海外からも視察に訪れていました。

春日井市の藤山台小学校。児童1人につき1台のパソコンを配布し、様々な授業で活用しています。5年生の国語の授業をのぞいてみると…。


子どもたちはパソコンを片手に教室を自由に歩き回り、物語の感想についてクラスメイトと意見交換。
(児童)
「俺は『強く心を打たれた』というところだと思う」




その後、自分の考えや他の人の意見をパソコンでまとめていきます。スライドショーをつくったり、チャット機能を使って意見を発信したり。IT大手「Google(グーグル)が無料で提供する学習用ソフト「Google for Education( グーグル・フォー・エデュケーション)」が使われていて、作成した資料はリアルタイムでクラスメイトと共有します。こうした機能を活用し、教室では子どもたちが先生に指示されることなく、自由に学んでいました。

ITツールを活用した授業に子供たちは…。


(児童)
「先生が黒板で授業をすると、限られている感じがするが。フリーだと自分なりに問題解決できるし学びやすくなった」
「全体だと言いにくいこともあるが、少ない人数だから、すぐに言えてやりやすい」

(久川慶貴・教諭)
「ツールを使って面白い学びができる、楽しい学びができることがわかると、子どもたちは積極的に使う。楽しさを知った上で上手に使っていると思う」

きょう(8日)マレーシアから視察に訪れていた職員も驚いた様子で…。

(マレーシアから視察に訪れた職員)
「大人や大学生のような使い方ですね」

マレーシアでは1つの端末を複数の生徒が共有して使っていて、パソコンの扱い方について質問が上がりました。


「パソコンを壊したり紛失する生徒はいますか?」
「落とすことは、ほとんどない。壊れたら勉強にならないので、子どもが大事にする」


ITの活用で、より学びやすい環境に。この授業の形が今後広がっていくかもしれません。