三重県志摩市の寺で早咲きの「てんれい桜」が見ごろを迎え、ひと足早い春の訪れを告げています。

志摩市大王町(だいおうちょう)の大慈寺(だいじじ)では、およそ20本の早咲きの「てんれい桜」が境内を鮮やかなピンク色に染めています。

てんれい桜は、先々代の「てんれい和尚」が30年ほど前に、友人からもらい受けた河津桜(かわづざくら)の木の枝をさし木にして育てたことから、この名が付けられました。

例年通り、2月中旬に開花が始まりましたが、このところの冷え込みで成育はやや遅れ、今は五分咲きということです。

しかし、寺の外側でも境内から溢れるように桜の枝が張り出しており、目の前に迫る鮮やかな桜は既に迫力満点です。

これから春の暖かさに包まれると予想され、一気に開花が進みそうで、3月中ごろまで楽しむことができそうだということです。