11日、三重県紀北町で、子どもが水難事故に遭わないよう願う伝統の儀式が行われました。

これは、紀北町の紀伊長島に約400年続く儀式です。

江戸時代に地元の庄屋「湊家」の先祖が悪さをするカッパを懲らしめ、一族を水難事故に遭わせないと約束させたという言い伝えから始まりました。

男の子が生まれると、毎年1月11日に水難事故に遭わないよう「湊家」で盃を酌み交わしていて、ことしは3組の親子が、14代当主の湊浩章さんと盃を交わしました。

(父親)
「男の子が生まれたら、ぜひ参加したいと思っていたのでうれしい」
(母親)
「笑顔いっぱいの明るい子に育ってくれたら」

湊さんは子どもたちの健やかな成長を願い、儀式を守り続けたいと話しています。