駐車場に転用された「清川」の暗渠

伊勢市駅の西エリアには、宮後(みやじり)・一之木(いちのき)・大世古(おおぜこ)の3つの町にわたる約530mの駐車場が存在。コンクリートで蓋がされた「清川」の暗渠が駐車場に転用されています。

収容台数100台という大掛かりな駐車場ですが、分厚いコンクリートにより強度が保たれているそう。かつて架かっていた橋の痕跡が今も残されています。
周辺の住民曰く、清川は神宮と市街地を隔て、“聖と俗を分ける境界”のような役目を果たしていたとのこと。※諸説あり
しかし、参拝客の増加や駅周辺の都市化により、清川の役割は次第に農業・生活用水へと変わりました。

その後、昭和中期になると新道商店街が繁華街として栄え、“伊勢の銀座”と呼ばれるまで賑わいを見せることに。結果、商店街近くの清川は駐車場へと転用され、時代の流れとともにその姿を消しました。

新道商店街の西側には、清川に架けられていた「筋向橋(すじかいばし)」の痕跡も。「昭和3年に架け替えられた橋の痕跡で、伊勢神宮を語る上で最も欠かせない要所」と道マニア。
全国から伊勢神宮の参拝客が集う合流地点であり、“神都(しんと)・伊勢の入り口”とみなされたこの橋は交通の要衝となり、多くの人々が行き交いました。
「この場所で、川の水を使って体を清めてから伊勢神宮に向かった方も多かったと思う」と道マニアは言います。
CBCテレビ「道との遭遇」2025年10月7日(火)午後11時56分放送より










