キャンプ序盤は「ビギナーズラックだった」
2月1日。私は北谷球場のブルペンで個別練習をしていた柳の姿を見て、フォームの変化に気付いた。
いつものセットポジションではなく、ノーワインドアップモーションを試していたのだ。「ストレートの勢いをつけるためです。合わなければ、戻します」と話した。

柳はキャンプ序盤を「良かったですよ。ずっとやってきたことが実を結んで、ストレートも変化球も良い感覚がありました。ただ、今思えば、ビギナーズラックでしたね」と振り返った。「だんだん『あれ?』と思うことが出てきたんです」と打ち明けた。
アスリートは難しい。変化がそのまま進化にならない。長い時間をかけて研究し、練習し、最初は良い感覚を掴む。しかし、やがて停滞し、違和感を覚え、相手との戦いで結果が出ないと、「間違っていたかもしれない」と危機感が募る。気付けば、フォームが狂っていた。











