早期発見のカギ!「認知症のサイン」
<(1)うたた寝かと思ったら「意識障害・傾眠」>
「傾眠(けいみん)」は軽度の意識障害の一種で、一見うたた寝のように見えます。普通のうたた寝は脳が休息を求めている状態なので、十分に休めば自然に目が覚めます。一方、傾眠の場合は脳の覚醒維持機能に異常が起きているため、肩を軽く叩いたり声をかけたりすると一度は起きますが、再び眠り込んでしまうのが特徴だそうです(※傾眠は認知症以外の症状で見られる場合もあります)。
<認知症と傾眠の関係>
一番多いアルツハイマー型認知症は、脳に異常なたんぱく質・アミロイド-βなどが溜まり、神経細胞が死滅し脳の様々な機能が衰えていきます。アミロイド-βなどの異常なたんぱく質が脳に溜まることで、意欲や計画性を司る前頭葉の機能が低下。すると、意欲や行動をコントロールする働きが弱まり、無気力な状態に陥りやすくなるのだとか。さらに、脳の覚醒を保つ働きも弱まるので、ぼんやりした状態や強い眠気が起こりやすくなり、傾眠に繋がると考えられているそうです。
<(2)痛み・暑さ・寒さを感じにくくなる>
痛みを感じる神経や体温調節を行う神経は、脳の視床下部(ししょうかぶ)という部分に深く関係しています。認知症になると視床下部の働きが弱まり、痛み・暑さ・寒さを感じにくくなる場合があるのだとか。さらに「嗅覚が鈍くなる」「感情のコントロールが難しくなる」といった変化が見られることもあるそうです。
<(3)道に迷うようになる「視空間認知機能障害」>
空間を正しく把握する機能は、脳の頭頂葉(とうちょうよう)が深く関わっています。認知症で空間認知機能が低下すると、「道に迷う」「駐車場の停めたところに戻れなくなる」「運転や駐車が苦手になる」といったことがあるそうです。
<(4)本人だけが自覚「主観的認知機能低下」>
健康な状態と軽度認知障害(MCI)と診断される期間の間に、本人だけが「変かもしれない」と思う期間があるそうです。これを「主観的認知機能低下(SCD)」と呼びます。主観的認知機能低下(SCD)は、本人には物忘れの自覚があり、「何かおかしい」と感じ始めている段階。しかし、周囲はまだ気づいていないことが多いそうです。
<主観的認知機能低下(SCD)と指摘されたら>
先生によると、病院での検査では軽度認知障害(MCI)の場合は異常が出て、主観的認知機能低下(SCD)の場合は異常が出ないそうです。そのため、本人が不安を口にしても家族は老化で心配ないと思ってしまいがちですが、SCDの段階で病院に行き治療を開始できれば健常に戻れる可能性が高くなるのだとか(※健常とは、加齢に伴う自然な記憶力の低下は見られるが日常・社会生活に支障がない状態)。SCDは脳の衰えがまだ進んでいない状態なので、医師からSCDと指摘されたら、生活習慣を改善し脳機能低下を防ぐことが大切だそうです。










