ロシアによる侵攻が続いているウクライナから、日本に避難してくる人たちが増えている中、この地方でも独自の支援を準備している社長がいます。「何かできることはないか」、そう思った“きっかけ”はヨーロッパの顧客から聞いたという“ある言葉”でした。
岐阜県恵那市で、起業支援の事業を行う秋田稲美さん(54)。
2年前、岩村城跡の城下町に築270年の古民家を購入、週末には起業した人を集めたセミナーなどを開催しています。
(ひふみコーチ 秋田稲美・社長)
「こんな感じで布団もあります。大家族で来てもらえたらと思う」
秋田さんは、この場所をウクライナから避難してきた人に無償で使ってもらおうと「出入国在留管理庁」に住居の提供を申し出ました。

古民家は8人ほどが暮らせる広さで、家具など生活に必要なものは、ほとんど揃っているといいます。
(ひふみコーチ 秋田稲美・社長)
「(ヨーロッパ在住の顧客から)『ウクライナが大変』とか『かわいそう』ではなくて、『あすは我が身で人事ではない』という声が聞こえてきて、何かできることがないかと思った」
秋田さんがドイツやフランスに住む顧客から聞いた「あすは我が身」という言葉。
切迫感を肌で感じ、住居提供の支援を決めたといいます。
(ひふみコーチ 秋田稲美・社長)
「この地元は観光地でもあるので、いろいろできることがあると思う。地元で働きたいだったり、オンラインの仕事だったりをサポートしたい」
4月17日、三重県伊賀市の「上野公園」に響き渡った和太鼓の音。
ウクライナへの支援を訴えるため和太鼓のパフォーマンスを披露する団体が、午後1時半から5時間、訪れた人と共に太鼓をたたき続けました。
(転輪太鼓 国文光一郎・代表)
「『日本からも応援しているよ』というメッセージを届けられればと思った」
会場では募金活動が行われ、集まった支援金は、ユニセフを通じてウクライナに送られます。
(参加者)
「みんなで(ウクライナを)支援しようという、きっかけになっていいのでは」
「早く平和になってほしい」