同じ場所で父親を亡くした遺族を訪ねると…

日本遺族会に連絡をとり訪ねたのが、福岡県に住む大江ヒロミさん87歳。大江さんの父親も、ブラウエン飛行場で戦死した一人です。

(大江ヒロミさん)
「レイテ島は幻の島だったのね。私が4~5歳の時に出征し、抱かれた記憶も言葉を交わした記憶もない。顔もおぼろにしか覚えてないから、お父さんは、レイテ島のブラウエン。父親=レイテ島ブラウエン。それしか情報がなかったから」

大江さんが父親の最期を調べていたところ、戦没者の遺族から貴重な資料を託されました。それは、父の名前が載った部隊の業務日誌。
(友廣)
「中隊長と書いてあります」
(大江さん)
「飛行場を作っていて完成して、8月に遊軍機がたくさん来て万歳した。その飛行場は一度も使われることなく、アメリカに占領されてしまった」