長い年月が経ち石垣に“異変”が…

修復のきっかけは「ある異変」でした。

(名古屋城総合事務所 保存整備課・小村拓也課長補佐)
「石垣の一部が膨らんでしまっていて、その膨らみを除去するため」

2004年頃に撮影された写真を見てみると「はらみ出し」と呼ばれる状態で、長年の風雨や元々の重みで石垣の下が押し出されています。

石垣は、表面の「築石」、その後ろでクッションや水はけの役割をする「栗石」、さらに「盛り土」の三層構造。そのバランスが長い年月で崩れていたのです。