限界に挑戦

井上一樹監督

“限界に挑戦しなさい。みんなで競争だよ”井上一樹監督はまさに選手同士のやる気を煽る言葉から始まった秋季キャンプ。選手たちもその気持ちは十分伝わっているようで、初日から目の色を輝かせた。

まずは高知・春野キャンプから。投手陣が続々とブルペン入り。今シーズン最終戦にプロ入り初登板・初先発を果たした草加勝投手は自身の課題であるスライダーとアウトローへのコントロールを意識し78球の熱投を披露。ゲストコメンテーターの荒木雅博さんは“来年でプロ入り3年目。とにかくローテ定着し2桁勝利を目標にがんばってもらいたい”と檄を飛ばす。

草加投手「アウトローとスライダーの2つを意識する中で感覚のズレというか狙ったところに行く数が少ないのでキャンプ後半でしっかり修正していきたい」

と抱負を述べた。

先発ローテ入りを期待されながら今季1試合のみの登板で終わった松木平優太投手。この秋から取り組み始めた新球種カーブを織り交ぜながら50球を投げ込んだ。

松木平投手「アピールしかない。来春一軍キャンプに呼んでもらい、そこでもアピールして一軍定着できるよう頑張りたい」

重ねて“アピール”を強調した松木平投手。残念なシーズンを送ったことに本人自身もかなり堪えているようで、来季にかける気持ちを強く感じさせるコメントとなった。

さらに先輩たちに負けじと高卒ルーキー・高橋幸佑投手もブルペン入り。さらなる高みを目指す。

高橋投手「コントロールもそうですが、球威だったり、ボールの回転だったり、投げる力を鍛えていきたい」

体力向上がこの秋の課題と自己分析。来季投げる舞台をナゴヤ球場からバンテリンドームへ変えるためにもこの秋で一回りも二回りも身体を逞しく変身してもらいたい期待のサウスポーのひとりだ。