突然呼吸が荒くなり、水をたくさん飲むように…

午後9時ごろ、トイプードル(オス11歳・モグくん)を抱えてやってきたのは、愛西市在住のご夫婦。突然、呼吸が荒くなりお水をたくさん飲むそうです。

(井隼悠太獣医師)
「心拍数がだいぶ速い。熱は39.1度。ちょっと高い、微熱気味」

荒い息づかいと微熱。医師が真っ先に疑った症状は…熱中症。

(井隼獣医師)
「本当に(熱中症は)致死率が高いので要注意。意外に夜の散歩でも熱中症になる」
(ディレクター)
「直射日光がない午後8時9時くらいに散歩に出かければ、大丈夫だと思っているじゃないですか」
(井隼獣医師)
「実は怖い」

夜でも地面からの放射熱が熱中症の原因になる場合があるそう。さらに湿度が高く、25℃以上の日は昼間の散歩は要注意だそうです。人より地面に近いのを忘れないでほしいとのこと。

そしてトイプードルのモグ君。血液検査などの結果、熱中症ではありませんでした。しかし…

(井隼獣医師)
「ALPという数値が高い。血糖値も高め。呼吸がハアハアして水をいっぱい飲む。もしかしたら『クッシング症候群』」

クッシング症候群とは、副腎からホルモンが過剰に分泌される病気。副腎の大きさやホルモンの動きを調べる必要があるので後日、詳しく検査することとなりました。

(飼い主)
「何かあった時にこういう病院がないと、どうしていいか分からない。このまま朝まで放置したら、どんなふうになるか分からない。本当にありがたい」