伊勢市でも「宿泊税」導入を検討 地元の宿泊業者は?

今では大阪府や福岡県、東海地方では愛知県常滑市や岐阜県下呂市、高山市など全国24の自治体で導入済みまたは実施予定となっていて、伊勢市のように導入を検討する自治体も増えています。

宿泊税ブームとも言える状況ですが、伊勢市の場合、地元は必ずしも歓迎していません。

(麻野館 麻野真輔さん)
「宿泊税はこれから先必要だと思うが、全国がやっているからやるのではなくて、後での導入でもいいのかなと思う」

宿泊税導入に反対するのは創業130年以上の老舗旅館、麻野館の麻野真輔さん。新たな税による“客離れ”ではない、別の懸念を指摘します。

(麻野真輔さん)「だいたい7%くらいが現金で。あとは全部カード決済なので、それに対して手数料がかかる」

この旅館のように現在旅行サイトを通じた決済を主流とする宿業者が増えていますが、店側は決済額の8%から20%を「手数料」としてサイト側へ支払っています。

200円の宿泊税をサイトを通じて決済した場合、最大で40円の手数料がかかるため、ホテルや旅館には手数料分の負担がかかるのです。