(大野和之記者)
「大きな装置。こちらで、視野が欠けるなどの視野障害がある方の運転のシミュレーションができるそうです」

ここは、名古屋市立大学医学部附属東部医療センター。緑内障などで視野に異常があると診断された患者がドライビング・シミュレータを使って安全運転を行えるかどうか診察する「運転外来」が今月スタート。

東京の西葛西・井上眼科病院や新潟大学などのグループの調査では、緑内障患者のうち64パーセントが信号の見えづらさなどを自覚せずに運転していることがわかったと言います。

そこで、患者に事故につながるリスクがあることを知ってもらい、安全運転のアドバイスをすることが「運転外来」の大きな目的です。

(病院スタッフ)「信号を確認して走れるようになったら、スタートしてください。アクセルを踏んで発信してください」

記者が体験しました。

(大野和之記者)「全然ふつうに走れています。市街地が再現されています。本当に(自分が)運転しているような感覚です」

信号や標識を見落としていないか、急な飛び出しに対応できるかなどを調べます。そして、ドライバーの運転中の視線も調べることができます。