人工知能が書いた台本は「感情もなければ何もない」

(名もなき池 主演 伊達直斗さん)
「現場に行ったら『この台本、ChatGPTで書いた』って言われた。それで、こんなに(内容が)薄っぺらな台本なんだと思った」

撮影前にスタッフや出演者に渡された脚本。表紙に「ChatGPT」の文字が。

(名もなき池 主演 伊達直斗さん)
「苦痛になりながら読んだレベルの本で、人間が立体的に描かれていない、感情もなければ何もない」

撮影時の様子(提供:伊達さん)

映画として成立させるため、主演俳優である伊達さんが、脚本のほとんどを修正しました。

(名もなき池 主演 伊達直斗さん)
「衣装と呼べる人がいない。美術小道具がいない。照明部がいない」

衣装や照明などのスタッフがおらず、出演者の多くは私服で撮影。さらに…。

(名もなき池 主演 伊達直斗さん)
「突然、撮影がなくなることがあるんですよ。次は温泉で撮影だが、連絡が来て温泉で撮影できないって。前もって言っておらず、そのシーンが撮れなくなった」

伊達さんと監督とのLINE

そして俳優にとって重要なアレも。

伊達さんは今月上旬に監督と連絡が取れなくなり、1月に支払われるはずの残りの出演料は未払いのままです。