岐阜県関市が補助金2000万円を出して制作を依頼した、ご当地映画を巡りトラブルが起きています。
出演料の未払いや、市の了承なしでの公開。主演俳優がCBCテレビのインタビューに応じました。

「映像を見て『えー!』って。びっくり、がっかり」
芸歴42年のベテラン俳優、伊達直斗さん59歳。伊達さんは主演を務めた一本の映画に不信感を募らせています。
(俳優 伊達直斗さん)
「しゃべっている2人がいて、1人が半分しか映っていない。このカメラ、ズームできないんです(と言われた)。ズームできないカメラで映画撮るわけ?(出演料は)半分もらったっきり。残りの半分はもらっていないです」

問題の作品は岐阜県関市の“ご当地映画”として制作された「名もなき池」。
エメラルドグリーンの水中を魚が泳ぐ様子が印象派の画家モネの作品に似ていると人気の通称「モネの池」を題材に、刃物の町関市の刀鍛冶を描いた作品です。制作を依頼した関市も街のPRに大きな期待を寄せていましたが…。
(報告:吉田翔 記者)
「市役所も撮影に使われたという、ご当地映画を巡って今トラブルが起きています」
コトの始まりは、おととしの春。市が観光PRを目的に映画の企画を募集し、採用された作品の1つが「名もなき池」でした。