実質的に今も続いているコメ作りを減らす“減反”

これは全国の田んぼの面積。この50年近く減り続けています。
特に愛知県では半分以下になりました。

この背景にあるのが国が長年続けてきた「減反政策」です。
昭和40年代のコメあまりをきっかけに農地の削減や、生産量の抑制を国主導で行ったのが減反です。
2018年、減反は制度上廃止されましたが、国は今も毎年生産目標の参考情報を農家に出し、コメ作りはそれをもとに行われています。

さらに国は小麦や家畜用飼料への転作に交付金も出していて、そこに毎年3000億円余りがつぎ込まれています。コメ作りを減らす減反は、実質的にいまも続いているのです。

3月11日、江藤農水大臣は。

(江藤拓 農林水産大臣)
「基本的に申し上げておきたいのが、米の生産は今でも自由です。各地の再生協議会や農家の方々が、自主的な判断で生産している」

減反はしていないと強調しますが…

(鍋八農産 八木輝治 代表)
「いやいや現場はしていますよ。(僕たちは)選んでいるので、好き勝手やっている感覚はしますけど、でもお金が一番もらえるところを考えると、国がやりたい方向に向かっているのではないか」

(大石)
「国が決めたレールにいつの間にか乗ってしまっているということ?」

(鍋八農産 八木輝治 代表)
「国が決めた金額じゃないですか、交付金は。ある意味(国に)コントロールされているような気がしますね」