7日朝は東海地方も各地で今シーズン一番の冷え込みとなりました。名古屋の7日朝の最低気温は14.5℃。今季一番の冷え込みを、6日に続き7日も更新しました。

この冷え込みを受け、愛知県豊橋市にあるスーパーで売り上げを伸ばしているのは…白菜です。



鍋にはかかせない白菜。手軽にスープとなる「鍋の素」などに加えて、白菜は9月末と比べて売り上げが倍以上に。


このため、6日よりも白菜は1.5倍ほど多く仕入れたといいます。しかし、売り上げが伸びている理由はこの寒さだけではないとのこと…

(パワーズ東脇店 正木宏和店長)
「ほかの商品の値上がりが著しくある中で、白菜は比較的安価な状態が維持できている」


これまでの台風や雨の影響もあり、いまニンジンやブロッコリーが例年の倍以上に値上がりしています。

ニンジンは1袋214円で例年の約2倍。ブロッコリーは1袋279円で例年の約2.5倍。それに比べて白菜は1個195円と安定。最近の天候にも恵まれ、例年並みの価格だといいます。


(買い物客)
「寒くなったので鍋物にしたいなと」
「みんな高いけれど(白菜は)安かったから買った」
「きょう寒いしすき焼きにしようかなと…安いなと思って」

一方、豊橋市の白菜農家の八木孝快(やぎ・たかやす)さん。

(白菜農家 八木孝快さん)
「順調に生育できているのかなと」

白菜の出荷量全国4位の愛知県。中でも豊橋市は有数の産地です。

物価高の影響で肥料が5割ほど値上がりしている中、八木さんはいま、12月の出荷を目指して白菜に与える肥料を減らすことなく、例年同様の品質管理を目指すということです。

このあと台風や大雨が来なければ、甘みのある白菜を出荷できるとのこと。

(白菜農家 八木孝快さん)
「農資材は高騰しているが、消費者に安全で品質の良い白菜を届けたいと思って、一生懸命仕事をしているので、たくさん食べてもらえることが僕たちの励みになる」

そのほか、豊橋市のパワーズに聞くと、レタス1玉171円。ほうれん草1袋214円。チンゲンサイは1袋171円と、例年並みで安定した価格。こうした中でみなさん、白菜に手が伸びているようです。