JR東海が所有する新幹線の「ドクターイエロー」が東京駅に到着し、ラストランを終えました。

黄色い車体が特徴のドクターイエローは「新幹線のお医者さん」と呼ばれ、東海道・山陽新幹線を走行しながら、線路の歪みや電気設備を点検する検査専用の車両です。

岐阜県内をラストラン JR東海のドクターイエロー

10日に1度のペースで走行し、その時間は時刻表に載っておらず、めったに見られないことから「見ると幸せになる」とも言われていました。

ドクターイエローはJR東海とJR西日本が1編成ずつ所有。JR東海が所有する「T4編成」は2001年から、JR西日本が所有する「T5編成」は2005年から活躍しています。

JR東海は2023年3月に初めて体験乗車会を開催。大人限定ではありましたが、定員200人に対し約2万人が応募し、当選倍率は100倍となりました。

しかし、2024年6月に老朽化を理由に引退が発表されました。JR西日本の車両は2027年以降をめどに引退する予定ですが、JR東海の車両はこれで引退です。

ドクターイエローの窓には「ありがとう」や「ラストラン」の文字が掲げられ、沿線でも東京駅に向かう車両を目に焼き付けようと多くのファンが見守りました。