専門家「最大限の対策を行っても水温は上昇していく」

こうした海の異変について専門家に聞きました。
(三重大学水産実験所 松田浩一教授)
「影響が強く出ているのが冬場の海水温。今では2~3度くらい上昇している」
Qなぜ海水温上昇で悪影響が出るのでしょうか?
「藻場を形成する海藻にとってもちょうど今、1月から2月に新芽が芽吹いてきて大きくなっていくが、その頃に水温が高いと、海藻自体の生育も遅くなってしまうし、海藻を食べる生き物の活性も高くなるので食べられてしまう」
中でも三重県は深刻
Q三重県の海は深刻?
「三重県全体の漁獲量を見ると、5年間で6割減少している。日本全体を見ても、三重県の漁業への影響は厳しいものがある」

Q海水温上昇は止められる?
「今、考えられる最大限の対策を行っても、徐々に水温は上昇していくと予測されている。水温は今後も上がり続ける可能性が高い」

