受け取り方が違うとダメですか?
そもそもこの文章は「君が編集をしてきて印象的だったシーンを書こう」と先輩の一言から書き始めている。何日か考えてはみたものの、番組タイトルが生まれた瞬間が個人的には最も印象的な出来事だった。
様々な想定をして取材をしたのに、かっこいい撮影ができるように工夫したのに、ベストなナレーションを考え続けたのに、BGMも直前まで悩んだのに。
結局、このタイトルを決めた時のことが自分にとっては最も印象的だったように、きっとこの番組を見ていただいた人にとっても、何が印象に残るかは人それぞれなんだと思う。こちらの伝えたいことが伝わり切らないかもしれないし、意図しない受け取られ方をしてしまったり、切り抜かれてしまったり。
逆に、私たちの想像を超えた何かが生まれるかもしれない。でも、それでいいと思う。それがいいとすら思う。どう感じていただけるかは受け手の自由であり、どう伝えたいかは、こちらのエゴですらあるのだから。そういった意味では、端的なメッセージを番組タイトルに込めることが出来たのは良かったと思っている。
そんな思いを込めて作った「プロ野球じゃないとダメですか?」は、12月9日(月)の正午からTVerとLocipo(在名局でつくる配信プラットフォーム)で配信される。見てもらえれば誰もに通ずるものがあるとは思っている。
そんな中でも特に、野球をしてきた人へ。野球をしているあなたへ。そして、野球を始める君へ。見ていただいてもイイですか?
【CBCテレビスポーツ部・上原大輝】
入社5年目「サンデードラゴンズ」ディレクター