65歳以上の高齢者以外は…1本1万5300円「全額自己負担」

(若狭敬一キャスター)
名古屋市では15日に再開された新型コロナワクチンの定期接種。対象は65歳以上の高齢者が中心で、費用の一部は自己負担です。
国からの補助が出るのは高齢者が対象ということですが、私たちの世代はどうなのでしょうか?

(大石邦彦アンカーマン)
1本1万5300円、補助金は出ませんから全額自己負担ということになるんですね。

名古屋市で始まった定期接種なんですけれども、名古屋市内で定期接種できる場所は983か所あるんです。

名古屋市の場合は「なごや予防接種ナビ」というサイトがありまして、どの医療機関で、どんなワクチンを接種することができるのかが分かるようになっています。

例えば新型コロナのワクチンに関しては、ファイザーのものと武田薬品工業のものを打つことができますという情報が表示されるので参考にしていただければと思います。

今回、特に印象的だったのは今までと違って、取材を受けられないという医療機関がかなりありまして、やはりワクチンの安全性を巡る議論が今も続いている中で、なかなか厳しいという現実を感じました。

(若狭キャスター)
ワクチンというのは今、医療機関でも神経質な話題になっているということですね。

(大石アンカーマン)
その状況に拍車をかけているのが「レプリコンワクチン」をめぐる動きです。
このワクチンに関して、日本看護倫理学会が安全性などに関する懸念を表明しています。

これに対して、製造元の「Meiji Seikaファルマ」が、2回に渡って社長が「法的措置も含め厳正に対処する」と、科学的根拠のない主張だと訴えますよと言っているんですね。

そこで、日本看護倫理学会を取材したところ「今後、対話をして話し合っていきたい」ということを話していました。

名古屋市で定期接種がスタートしたわけですけれども、安全性についても国が主導的に根拠を示して、国民の様々な疑問に答えていく必要があると思います。