(若狭敬一キャスター)
「リニア中央新幹線」ここまでの計画についての振り返りです。

(大石邦彦アンカーマン)
はい、品川と名古屋間286キロを、わずか40分で結ぶというのがリニア中央新幹線の最大の売りなんですね。
当初は2027年の開業予定だったんですが色々と問題があって断念ということになりました。
現時点では2034年以降の開業見通しとなっています。
そして名古屋と大阪間の約150キロについては、現時点では早くて2037年の予定なんですが、JR東海は「全線開業の時期を申し上げる段階ではない」と話しています。

では、なぜ遅れることになったのかといいますと、山梨・静岡・長野の3県にまたがる約25キロのトンネル工事、中でも静岡県の全長9キロの区間で工事を着工するかどうかで静岡県と揉めてしまったわけです。
(若狭キャスター)
この流れが変わったのが、ことし5月に就任した鈴木知事の存在ということですよね。

(大石アンカーマン)
そうなんです。静岡県の前知事の川勝さんは、水や環境保全などを理由に着工を認めなかったんです。
早ければ2017年着工だったのですが、それを認めなかったので2027年の開業は断念ということになりました。一方、鈴木知事は一転してトンネル工事の前段階であるボーリング調査を認めました。
工事の着工に向けて大きく前進していると言えそうです。