行政も孤独死を防ぐ取り組みを 支援は行き届いている?


国の調査では、1人暮らしをしている高齢者は全国に約702万人(2020年度)という結果でしたが、2040年には約896万人にまで増えると予想されています。


行政も孤独死を防ぐための取り組みに乗り出しました。名古屋市では「いきいき支援センター」が、65歳以上の1人暮らしの高齢者などを対象に見守り支援を行っています。

エアコンの室外機は回っているか、新聞はたまっていないか。1軒1軒、職員が見回って確かめます。

取材した日に職員が訪れたのは、身寄りも近所付き合いもない80代男性の自宅。この支援がなければ、男性は社会とのつながりを完全に失います。


(身寄りのない80代男性)
「病院も一緒に行ってあげると言ってくれて、これも嬉しい。(人に)来てもらうのはいいこと」

特殊清掃の依頼が増え続ける中、エム・ユー マルトニ事業部の卜部社長は特殊清掃業者が仕事しない環境を作ることが一番大事ではないかと話します。


(エム・ユー マルトニ事業部・卜部光社長)
「まだまだ僕ら(特殊清掃業者)に案件が入るということは、(行政の支援などが)行き届いていないところがあるのかなと感じる」

一人の人間が亡くなった痕跡を消し去る仕事、特殊清掃。繋がりが希薄な超高齢社会で、今後さらに必要とされそうです。

CBCテレビ「チャント!」8月30日放送より