15日に発表された東海3県の新型コロナウイルスの新規陽性者数を見てみます。
愛知では6107人、うち名古屋では1822人でした。愛知では死者3人。岐阜は1986人、死者5人。三重は1309人、死者2人。東京では2万3135人の新規陽性者が発表されています。

東海3県、感染者の推移を見ていきますと、愛知と三重では先週水曜日に過去最多。岐阜でも先週火曜日に過去最多の数字となりました。そこからお盆休みに入り減少傾向にあったんですが、15日月曜日は、先週月曜日の5368人から739人増えたということになります。

病床使用率は、愛知県は重症者37人、病床使用率84.2%と高い数字になっています。

こうした状況の中で、3年ぶりに行動制限のないお盆休みとなりました。東海3県の8月14日の人出を、去年の8月14日と比較すると、東海3県いずれも増えていました。

名古屋駅+43%、栄+38%、岐阜駅+27%、伊勢神宮では県内から+36%、県外から+33%と、共に増えているということになります。(提供:Agoop)
そして、去年の愛知の夏休みの感染者数と今年の感染者数を比較します。

去年は、東京オリンピックが行われた年で、夏休みに入って感染者が徐々に増えていきました。お盆の時期というのはまだ増加途中でした。

去年の8月14日と、今年の8月14日を比較してみましょう。今年は感染者1万人近いんですね。去年はどうだったかというと、去年は8月14日は698人で、ひと桁違うわけなんですね。去年の14倍に増加しています。
病床使用率は、今年は84.2%と高いわけなんですが、去年とは50ポイントくらい開きがあるわけなんですね。
重症者は、今年は37人で、去年は27人。今年、連日1万人近く感染者が出ているのに37人。重症化率に関して言うと、今年の方が低そうだということも言えます。
今年はこれだけ高齢者の方が多くて、去年は高齢者の方が少なかったのかということなんですけども、いろんな考え方あると思いますけども、去年までのワクチンというのは、デルタ株対応だったと。去年のワクチンはデルタ株対応ですのでデルタ株に効果があった。
そして、65歳以上の方はワクチン接種をしっかり済ませていた。それ以下の年齢の方はワクチン接種この時期ではあまり進んでいなかったということも考えられるわけですね。
病床ひっ迫は変わりませんがその内容が異なると話すのは、三重県病院協会の竹田寛理事長です。
重症者について、去年はデルタ株による肺炎患者が多かったのに対し、今年は基礎疾患の方がコロナに感染し重症化するケースがほとんどだということです。
また、去年は人工心肺ECMOなどを装着した患者に多くのスタッフが必要で、人手不足に陥りましたが、今年は医療従事者自身やその家族が感染して出勤できずに人手不足になっていると警鐘を鳴らしています。
今、重症化率は低いとはいえ、この病床使用率が上がってくるということになってきますと、今の状態のままでは、受けたい治療を必要な人が受けられない事態が生まれかねません。