もはや動画を普通のスピードでは見られなくなった人たちがいます。

20代会社員:
「アニメを30分のところを1.5倍速で見て…」
10代学生:
「ドラマの展開が遅いと倍速で見る」

10代半ばから20代半ばの“Z世代”を中心に広がる「動画の早送り視聴」。

稲田豊史氏:
「現代人の習慣」「1時間のものを30分で見られるから、1時間で2本分見られるから得だという人がいるのですが、30分かけてムダなことをしていた」
こう話すのは、2022年4月に発行され、既に3万5000部のヒットを飛ばしている「映画を早送りで観る人たち」の著者、稲田豊史(いなだとよし)さん。愛知県春日井市出身です。

さらに名古屋の街で伺うと…

30代会社員:
「倍速で見たり、2つ並行して見たりとか」
10代学生:
「おもしろいところだけ見ればいいかなと」「時間のムダだから」
一方で、いったいなぜ映像を早送りしたくなるのか、理解できないという世代も。

50代会社員:
「やっぱりリラックスしてゆっくりそういうもの見る時くらい、時間を作るべきだと思う。そこまでして急いで見て、そんな時間を何に使っているか若者に問いたい」
60代主婦:
「面白味は半減ですよね、2倍速でみるってことは」
60代:
「理解できない。余韻とか色んなものがあって監督の意図がある訳だから」