使われていなかった古い建物に新しい命が吹き込まれました。鳥取県の空き家利活用コンテストの入賞者が決まり、30日、表彰式が行われました。
空き家の利活用を進めようと、鳥取県が開いているこのコンテスト。
今年度は11件の応募がありました。
住宅部門の最優秀は、鳥取市内の旅館だった建物をリノベーションした事例。
歴史的な価値を残しながら、鳥取の手仕事やデザインを取り入れ、大規模な建物の工事を新しい手法で進めました。
住宅部門最優秀 令和建設合同会社 高藤宏夫代表「自分達の手作業で解体しながら、所々で軌道修正しながら、そこにあるもの、そこにいる人間を駆使して工事を進めていくというやり方で。」
住宅以外の部門の最優秀は、米子市の商店街にある薬局だった建物をカフェに変えた事例。
若者が集まる場所がテーマでした。
非住宅部門最優秀 キミトデザインスタジオ 吉田輝子代表「改修を始めてみて建物が築130年経っているということがわかって、歴史を経た素材とか質感の残るもの、薬局と書いてるガラスとか元調剤室だった場所とかをなるべく活かして」
高齢化や人口減少の中で、県内でも空き家が増えており、鳥取県は、先進的な事例が利活用のきっかけになればと期待しています。