創業60年目の挑戦です。
観光遊覧船を運行する、鳥取県岩美町の会社がカフェをオープンさせます。中心となったのは若手従業員。地元の魅力を詰め込んだメニューを開発しました。
山陰松島遊覧が手がける「港カフェ」。
7月16日のオープンを前に、14日、メディア向けの内覧会が開かれました。
山陰松島遊覧 川口博樹社長
「観光客メインにいままでやっていたが、地元の方にも広く来ていただくために、皆さんで楽しんでもらえるカフェを作ろうと思った」
会社の主となる事業、観光遊覧船は、ここ2年苦難の連続だったといいます。コロナ禍に続き、今年5月に北海道で起きた観光船の沈没事故。修学旅行客を含む、約300人分のキャンセルが発生しました。
山陰松島遊覧 森川純菜さん
「インスタ映えとか写真を撮る時代になっていますので、少しでも多くの人にネットで拡散してもらえるように、港感が出るインテリアにしています」
地元、岩美の新たな魅力を提供したい。
県の補助金を活用し、若手が中心となってオープンさせるカフェのメニューは、港町ならではのラインナップ。
ホタルイカを何とフライにして、イカ墨のバンズではさんだ「ホタルイカバーガー」。付け合わせるタルタルソースには、地元産の「砂丘らっきょう」が使われています。
記者 齊尾和之
「フライの食感もいいんですけれど、濃厚なホタルイカの味と酸味のきいたタルタルソースがよく合います」
「えびのビスク」は、エビの加工で出る殻と頭の部分を再利用。隠し味に地元の地酒を使い、濃厚な味わいに仕上がっています。
山陰松島遊覧 川口博樹社長
「新たな話題を次々と出すことによって、風評被害も少しずつ薄れていって、浦富海岸にたくさんの人に来てもらえるようになればいいと思います」
創業60年目の新たな挑戦となる「港カフェ」は、16日、午前10時オープンです。