第7波では、山陰の医療現場でも感染への警戒感が高まっています。
現状では医療従事者はワクチン4回目接種の対象に入っておらず、現場の看護師からは医療崩壊を心配する声も上がっています。

看護師
「え、どうしてっていう感じでしたね。医療従事者は当たり前に4回目も受けられるんだって勝手に自分では解釈をしていたので、実際、蓋を開けてみると、医療従事者は除外されていたというところで」
こう話すのは、鳥取県内の医療現場で働く看護師です。
現在、ワクチンの4回目接種の対象は、60歳以上または基礎疾患を持つ人で、医療従事者は含まれていません。
しかし、こちらの看護師は、今年1月に受けた3回目接種からすでに6か月が経過。
医療従事者への4回目接種を急いでほしいと話します。
看護師
「自分の抗体価がどうなのかとか、そういうところも気になっているので、早いうちに4回目を打って、少しでも自分を万全に近づけておきたいというところです」
感染拡大による現場の業務ひっ迫への不安もあると言います。

看護師
「家族が濃厚接触者になって、家庭内で待機をしなければいけないという状況が、ここ1週間ぐらいの間に結構な数出ていますので、現場の労働力不足が出てきているのは現状です。もう1日も早く体制を整えておかないと、違う意味で医療崩壊を招いてしまうのではないかなという風に、すごくそこが不安です」
政府は4回目接種について、医療従事者や高齢者施設で働く職員に拡大することも検討していて、その判断が注目されます。