まもなく1年で一番寒くなるころとされる「大寒」。
山陰地方は冬型の気圧配置の影響で、16日朝は平野部で雪の舞うところがあったものの、最低気温は3月中旬から下旬並みとなりました。
暖冬と積もらない雪、スキー場は大苦戦を強いられています。
鳥取県大山町にあるスキー場「だいせんホワイトリゾート」。
ゲレンデの状況はというと…
訪れた人
「雪が少ない影響なのか固いというか、転んだら痛いです」
16日のゲレンデの積雪は45センチ。
今シーズンのスキー場は深刻な雪不足に悩まされています。
だいせんホワイトリゾート 尾関雅大さん
「超低空飛行な感じです。なかなか50センチ以上とか、まとまった積雪がありませんので、今も一部分の営業のみとなっています」
1月22日、今シーズンの営業が始まって以降、こちらのスキー場ではまとまった雪が降っておらず、4つあるエリアのうち3つのエリアが積雪不十分の為オープンを見合わせている状況に。
これまでに3つの大会が中止になったほか、小学校のスキー合宿の中止や延期も相次いでいるといいます。
だいせんホワイトリゾート 尾関雅大さん
「年末年始を比べると、去年に比べて7~8割減という感じで、かなり少ない来場者数です」
そして、雪不足の影響は書き入れ時の宿泊施設にも…
とやま旅館 兜山真宏 社長
「すごい影響で、年末年始ほとんどお客様がキャンセルになってしまいまして、1月10日過ぎても、1桁台ぐらいの宿泊人数しかなかったです」
キャンセル数はおよそ100人。
宿泊客の多くがスキー客であるため、雪不足が売り上げに直結してしまうということです。
今週末のスキー大会が中止になったこと受け、取材中にも宿泊キャンセルの連絡が舞い込んできました。
とやま旅館 兜山真宏 社長
「いま海外のお客様や色んな誘客に県が力を入れているので、スキーだけでない冬に大山を楽しんでもらえるような、そんな取り組みをどんどん県のほうから発信してもらいたいです」
18日以降は雨予報が続いていて、いまある雪が解けてしまう可能性も考えられるため、スキー場関係者にとっては不安な日々が続きます。