会見で広岡保明院長は今回の経緯を説明。搬送時の手順を取り決めた「プロトコル」について、取り決めを行う東部地区メディカルコントロール協議会とセンター長との間に認識の違いがあったとしながらも、指示要請に応じない正当な理由はなかったとして謝罪しました。

鳥取県立中央病院 広岡保明 院長
「救急をやっていく上で、消防隊並びに救急救命士が、仲たがいしていたら患者の不利益になるということで、それは改善していきたい」

一方、中央病院へ救急患者を搬送した際、医師が救急隊員に「まだベッドも移動できないの? 3年前から言ってるけどね」など、高圧的な言葉を浴びせるなどのパワハラ行為があったことも消防局から指摘があり、病院側が調査を行い、1人の医師のパワハラを認定したということです。
ホットラインの電話対応では、救急隊員が話していることに対して返事をせず、しゃべり終ったら急に切る、などの対応もあったということです。

鳥取県立中央病院 広岡保明 院長
「ハラスメント起こしたしてしまったこと。県民のみなさんに謝るべきところは謝る。消防の職員が心痛めている方がいることを聞きました。それについては真摯に謝罪したいと思っています」

また、今回の件とは別のハラスメント事案およそ20件の調査依頼も、きのう消防局からあったとし、今後調査を進めるとしています。

広岡院長はセンター長が独断でメールを送るなどガバナンスが機能していなかった点も謝罪し、今後、組織的な体制の見直しを考えていきたいとしています。