能登半島地震で甚大な被害が出た石川県輪島市に派遣され、医療救護活動を行った日本赤十字社鳥取県支部の医療救護班が11日、現地の状況を報告しました。
被災地には医薬品はあるものの、飲んでいた薬やおくすり手帳を持ち出せていない被災者も多く、処方できないというジレンマも発生しているといいます。
1月4日から8日まで派遣された8人の日赤チームは、焼け野原となった朝市なども目の当たりにしながら避難所に向かったということで、道路のアクセスが困難を極めること、断水などのため衛生環境が悪化していることを、日赤の支部長を務める平井伸治鳥取県知事に報告しました。

日赤医療救護班 山代豊 班長(医師)
「一番特徴的だと思っているのは、コロナ禍の後で、コロナとインフルエンザ、しかも正月に起こったこと。
行政も動けない、色んな助けが行かないような状況の中で起こったということで、感染症パンデミックとまでは言いませんけども、今まん延し始めてるというところです。
門前町の診療所に伺ったんですけれども、医師は『感染者がものすごい多くて検査するキットがない』『医薬品はあるんだけども、検査キットが手に入らない』これが困ってるとおっしゃっていました。それぐらいいっぱい感染者がいるんだろうなと思います」