15日午後、鳥取県の国立公園・大山の登山道で、単独で登山をしていた女性が自力で動けなくなり、警察や消防に救助されました。警察はこれからの時期、冬山登山する際は万全の準備と単独での登山は避けてほしいとしています。
琴浦大山警察署によりますと、15日正午頃、島根県出雲市の無職の女性(50代)は鳥取県・大山の夏山登山道から単独で登山を開始しましたが、登山道途中の別れ道「行者分かれ」から「行者登山道」という別の登山道を経由して下山を開始。
しかし、避難小屋付近で、手足のしびれや過呼吸などの症状によって自力歩行が困難となり、身動きが取れなくなったため、登山開始からおよそ2時間半後、自ら119番通報し、救助を要請したということです。
地上救助隊は通報からおよそ1時間15分後に女性と接触し、女性は介助をされながら下山。午後4時過ぎに救急車内に女性を収容し、米子市内の病院に救急搬送しましたが命に別条はないということです。
救助体制は警察3人、消防約15人程度で、女性は登山届は未提出でした。
警察は、冬山においては過酷な環境下での登山となり、準備不足・経験不足や判断ミスがそのまま自身の生命に直結する危険性があるので、決して無理はしないこと。また、単独での登山や初心者のみでの登山は避け、登山届は必ず提出してほしいとしています。