鳥取県鳥取市内で回収された野鳥の糞便から、高病原性鳥インフルエンザウイルスが見つかり、21日、鳥取県は会議を開き、監視の強化と注意喚起に乗り出しました。
鳥取県 平井伸治 知事
「昨年のような農場内での感染がないように総力を結集して当たっていかなければなりません」

鳥取県によりますと、高病原性鳥インフルエンザウイルスが確認されたのは、11月9日に、鳥取市気高町の日光池で鳥取大学が採取した野鳥の糞便です。
21日、11検体のうち1検体から、H5N1亜型の高病原性鳥インフルエンザウイルスが確認されました。
今シーズンの鳥インフルエンザの確認は、鳥取県では初めてで、国内で18例目となります。
鳥取県は、採取地点の周辺10キロを「野鳥監視重点区域」に指定して、毎日監視する体制をとるほか、区域外でも監視を週3回に増やして、野鳥の感染に目を光らせることにしています。
10キロ内にある3つの養鶏場は、21日に立入検査をしたところ、異常はなかったということで、引き続き、野鳥の侵入対策など注意を呼びかけることにしています。
鳥取県内では、2022年11月に、鳥取市内の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザの発生が確認され、防除のため、およそ11万羽のニワトリを殺処分しています。