島根県松江市が進めている新庁舎の建設工事費が、資材価格高騰などの影響で4億円近く上振れすることが分かりました。

これは、松江市の上定昭仁市長が20日の定例記者会見で明らかにしたものです。

今年度からの3年間に建設費が合計3億9000万円増額され、新庁舎建設事業費全体では、これまでの155億7500万円が159億6500万円になるとしています。

その理由として、去年6月と比べた今年9月時点の建設資材価格が、鋼管で約1.171倍、生コンクリートが約1.318倍などと値上がりしていることや、労務単価改訂で建設費の増額が見込まれるためとしていています。

主なものとしては杭工事が約1億2613万円、土留(矢板)工事で約7758万円、鉄骨工事で約5893万円の増額を見込んでいるということです。

今年度分として市は補正予算案1億690万円を11月28日開会の定例市議会に提案し、財源は市債などをあてる計画です。

新庁舎建設費は同じ理由で去年11月議会でも増額されており、補正は2度目になります。