鍋がおいしくなるこの季節、あの冬の高級食材がもうすぐ鳥取県米子市で食べられるようになりそうです。

鳥取県米子市にある日帰り温泉施設「白鳳の里」。大きな水槽の中にいたのは…まるまると太ったフグです。

「ここはですね、トラフグの陸上養殖の施設です。ミネラルをたっぷり含んだ地下水を使って養殖をしています」

先月から始まった、トラフグの陸上養殖の実証実験。
でも、なぜ米子市でトラフグなのでしょうか。

トラフグの陸上養殖を行うG・B 増田紳哉 事業部長
「出荷単価っていうのが高い。高級品ですし、色々なところで差別化ができる商品だと」

また、地域資源にも目を付け、大山山麓のミネラルたっぷりの「白鳳の名水」を飼育水に活用。さらに…

トラフグの陸上養殖を行うG・B 増田紳哉 事業部長
「源泉かけ流しのお風呂では、毎日300トンを超えるようなお湯が無駄に捨てられています。それを冬季、水槽の温度を温める熱源に利用できるんじゃないかなと。」

冬に飼育水を温めるため、温泉水を再利用するとのこと。

環境への配慮に加えて、寄生虫の付着や病気のリスクが軽減された安心安全な「大山名水とらふぐ」の生産を目指します。

トラフグの陸上養殖を行うG・B 増田紳哉 事業部長
「透明感あふれた、身のしまったフグが生産できるんじゃないかと思います」

トラフグは、「白鳳の里」のレストラン内で来年1月中旬ごろからの提供を始める予定にしていて、新たな名産「大山名水とらふぐ」の誕生に注目です。