8月、鳥取県米子市に住む認知症を患っていた50代の女性が自宅から失踪し、そのまま行方が分からなくなりました。夫はSNSなどで情報を募り、行方不明から3か月以上経過した今も、懸命に妻を探し続けています。
認知症の行方不明者は年々増え続けていて国内で年間2万人に迫ります。対策はあるのでしょうか。
「まさかこんな長くなるとは…夢にも思いませんでした」
こう話すのは、鳥取県米子市に住む荒川勉さん(64)。
8月8日、朝起きると、隣で寝ていたはずの妻・泰子さん(59)の姿がなく、それ以降、行方が分からないままです。
泰子さんは5年ほど前、物の名前や意味が分からなくなる「意味性認知症」と診断されました。行方不明になる前は症状が進行していたといいます。

妻・泰子さんが行方不明荒川勉さん
「まず会話ですね。名前を尋ねられても答えられません。それから住所・電話番号も答えられません」