クマの出没が全国で相次いでいて、襲われて被害にあった人間の数は、統計のある2006年度以降最多となっています。
クマは通常、このあと冬になれば冬眠に入るはずですが、暖冬傾向の今年はクマの冬眠入りが遅れる可能性もあり、被害がさらに長期化する可能性もあると専門家は指摘します。
環境省によりますと、今年度10月末時点のクマによる被害件数は164件で被害人数は180人にのぼっていて、これは統計のある2006年度以降最多です。
そして死者も5人となっていて、全国でクマに人間が襲われる被害が相次いでいます。
島根県内でも6月、邑南町でも70代の男性がツキノワグマに襲われました。
消防によりますと男性は自宅の裏山で襲われ、右目の眼球が飛び出すけがをしたほか、左わき腹に切り傷を負いました。クマの大きさは70~80センチくらいだったということです。