間違って食べてしまう毒キノコ「ツキヨタケ」。
27日、鳥取県は、ツキヨタケによる食中毒が発生したと発表しました。ヒラタケやシイタケにそっくりなツキヨタケ。県が注意を呼び掛けています。
鳥取県によりますと、26日午後3時46分頃、鳥取市内の医療機関から「毒キノコ食中毒が疑われる患者を診察した」と連絡があり、県が調査を開始したということです。
症状があったのは、鳥取市内に住む、60代の女性と、70代の男性です。
2人は、県内の山林で、ヒラタケと間違えて採取したキノコを、家庭内でお吸い物に調理し食べました。
26日、午後2時から2時30分頃に、2人におう吐の症状があったということですが、現在、2人は快方に向かっているということです。
ツキヨタケは、傘の直径が10~20センチ程度。傘の色は、始めは黄褐色で、成熟すると紫褐色~暗紫褐色となります。
間違えやすいキノコとして、シイタケ、ムキタケ、ヒラタケなどがあり、食べると30分~1時間程度で、おう吐、下痢、腹痛などの消化器系の中毒症状が現れるということです。
県は、毒キノコによる食中毒の多くは、素人判断により発生しているとし、食用と確実に判断できないキノコは、「採らない、食べない、売らない、人にあげない」を徹底するよう呼び掛けています。