国際電話番号を利用した特殊詐欺が急増しています。こうした事態を受けて警察では、「国際電話の着信拒否」などの対策を勧めています。
警察庁によりますと、先月、特殊詐欺の犯行に利用された電話番号の数は4118件で、このうち、「+1」などから始まる国際電話番号が、およそ半数の2192件でした。
国際電話番号は、今年6月は201件でしたが、7月は969件、8月は1083件と急増しています。
多くは「+1」から始まるアメリカやカナダ、「+44」のイギリスですが、9月に限っては、「+60」のマレーシアが増えているということです。
国際電話番号による犯行が急増している背景に警察庁は、「050」の番号から始まるIP電話による犯行の取締りが強化されたことや、詐欺グループが通信アプリを通じて番号を入手していることなどがあるとみて、国際電話がかかってきても、出たり、かけ直したりしないよう、注意を呼びかけています。