サーフィン歴30年以上という、ベテランサーファーの男性(58)にいったい何が起こったのか。24日、鳥取県琴浦町の砂浜にサーフボードとともに漂着しているのがみつかり、死亡が確認されました。

亡くなったのは、大阪府茨木市に住む会社員の男性(58)です。家族や友人の話では、男性は30年以上サーフィンを趣味にしていて、毎週のようにサーフィンをしに出掛けていました。

境海上保安部と男性の友人によると、男性は22日に1人で車を運転し、鳥取県湯梨浜町の石脇海岸を訪れました。男性は友人と合流してサーフィンをする予定でしたが、正午ごろに友人が携帯電話で会話をして以降、連絡がとれなくなっていました。友人が現地に到着すると、男性の車はありましたが、本人の姿は無くサーフボード1本が無かったということです。

23日、友人は男性のことが心配になり、午後3時ごろ、「昨日から連絡がつかない友人の車両を石脇海岸で発見した。友人とは一緒にサーフィンをする約束だったが姿が見えない。行方不明になっている可能性がある」と、118番通報しました。

現場で通報した友人に直接、話を聞きました・・・

記者「男性はいつから、いなくなったのですか?」

友人「22日に石脇海岸で待ち合わせしてて、昼ごろに電話で話したのが最後。(男性の)車の機器に操作した履歴が残ってて、それが午後2時ごろだったから、それ以降、行方がわからない。車はあるけど、ボードが1本ない状態」

記者「過去に、石脇海岸に来たことはあるのですか?」

友人「何度もサーフィンをしに来てます。今シーズンは初めてですけど」

記者「(男性の)サーフィン歴は長いんですか?」

友人「ええ、もう、30年以上やってますよ。どこかにいて、ひょっこり出てくるんじゃないかと思ったりするんだけど・・・」

友人からの通報を受け、境海上保安部は警察・消防と協力して捜索を開始。23日は天気は良かったものの、北の風が7メートルと強く吹き、波の高さが2.5メートルあったため、海上からの捜索は行わず、ヘリ2機(海保・県防災)を中心に、陸上からも捜索を行いましたが、発見に至りませんでした。

翌24日は、午前7時半ごろから、前日と同様に海保・警察・消防が協力し、ヘリ2機に加え、巡視船と潜水士による捜索を再開。すると午前9時半ごろ、ヘリが石脇海岸から西へ約20キロ離れた、琴浦町を流れる加勢蛇川の河口付近の砂浜にサーフボードとともに漂着している男性を発見。救助しましたが、その後、死亡が確認されました。死因など詳細は分かっていません。