担い手不足など、多くの課題を抱える「林業」。そんななかで、林業家をめざし、日々努力を重ねる高校生がいます。彼が目標とするのは、父のようなかっこいい「チェンソーマン」です。

9月はじめ、鳥取県鳥取市の施設を訪れると、そこにはチェーンソーを使って次々と丸太を切り落としていく高校生の姿がありました。

Q.今皆さん何をしているんですか?
「これはチェーンソー競技で、JLCという全国大会があるので、その練習をしているところです」

10月、鳥取県大山町で開かれるのが、チェーンソー競技の全国大会「日本伐木チャンピオンシップ㏌鳥取」です。この大会に出場するため、智頭農林高校の生徒たちが練習に励んでいたのです。

この大会は、2019年から2年に1度開催されていて、今年で3回目。全国から腕利きのチェンソーマン達が集います。プロとビギナーに別れ、プロクラスでは地面に置かれた目標めがけて高さ12メートルの丸太を切り倒す「伐倒」、丸太に差し込まれた30本の枝を切り払う「枝払い」など5種目で競います。
そして、今年から農林高校と林業大学校を対象にしたクラスも新設され、智頭農林高校からは2チームが出場します。

講師の話に真剣に耳を傾けるのは、2年生の向井鉄太(てった)さん。
ある特別な思いで大会に挑みます。