学校には医療的ケアを行う看護師2人配置

「おはようございます。」児童たちの声が教室に響きます。
特別支援学級「なでしこ学級」に入級した恵美里ちゃんですが、朝礼は普通学級の子どもたちと一緒に受けます。

できることは、みんなと一緒に。
そして、なでしこ学級に戻ると、恵美里ちゃんのための授業が始まります。


体の感覚を刺激する体操の時間や、図工や算数の要素を取り入れた時間。
すべて、恵美里ちゃんのために考えられたオリジナルの授業です。

この日は、絵本に出てくるケーキにちなんで、実際に生クリームを泡立てる体験です。泡立てる時の振動、生クリームの触感、匂いや温度を感じてみる。少しでも恵美里ちゃんの刺激になればと、先生は試行錯誤しながら授業内容を考えています。

現在、恵美里ちゃんのクラスには、担任教諭と支援員、そして、学校で医療的ケアを行う看護師2人が配置されています。
当初は看護師の確保が間に合わず、県立中部療育園から派遣を受けていましたが、6月から学校看護師2人で看護できる体制が整いました。


恵美里ちゃんの母 晶子さん
「恵美里の反応を見ながら、あれが良いかな、これが良いかなと、色んなことをしてくださっていて、本当にありがたいです。やっぱりたくさんの子どもたちと関わって、いろんな学びをして、恵美里らしい小学校生活を送ってほしいなと思います」

恵美里ちゃんの学校生活はまだ始まったばかり。
今後、新型コロナの感染状況もみながら、児童との様々な交流も計画されるということです。