政務活動費でホテルに60泊以上宿泊し返納した、鳥取県議会の松田正議員が、議員で作るゴルフ同好会の会費を私的に流用していたことが分かり、15日所属する会派から除名処分となりました。

会派「鳥取県議会自民党」から除名処分となったのは、米子市選出の松田正議員です。

15日会派が開いた会見によると、松田議員は、幹事長を務めるゴルフ同好会の会費を私的に流用したことを認めたということです。

私的流用したのは約230万円とみられ、使途は分かっていませんが、ほぼ全額返済しているということです。

米子市選出の松田議員をめぐっては、昨年度の政務活動費はおよそ182万円と8月公開され、この中には、議会開会中以外の日に鳥取市内のホテルに60回以上泊まった宿泊費が含まれていました。

政務活動費に宿泊費を計上すること自体に問題はありませんが、他の議員に比べると突出して多い宿泊数で、領収証は添付されていたものの活動内容などの報告提出が遅れたことなどから、松田議員は9月、68泊分の宿泊費と関連するタクシー代などおよそ41万円を返納しました。

鳥取県議会 松田正議員
「宿泊して登庁した方が効率がいいという思い。常識の範囲内からは逸脱しているかもしれない思いも持っている」

7日の会見で松田議員はこのように述べ、農林水産商工常任委員長として県執行部への聞き取りなどの仕事をしていたものの、「活動内容をきちんと記録せず詳細が説明できないのは自分のミス」などと述べ、真摯に反省していると繰り返していました。