死者1200人以上の甚大な被害が出た鳥取地震から、10日でちょうど80年。旧鳥取市役所の広場に慰霊碑が建立されました。

慰霊碑は、防災機能を備えた緑地公園として整備される旧鳥取市役所跡地に建立され、整備を進めてきた団体や知事、市長らが除幕しました。

1943年9月10日に発生した鳥取地震では死者が1210人、家屋全半壊が
1万3000戸以上にのぼり、鳥取市の中心部は壊滅的な被害を受けました。

地震が戦時中だったためか、これまで慰霊碑などは整備されず、家族を亡くした人達らが寄付を募り、80年目にして念願の慰霊碑建立を叶えました。

慰霊碑建立をめざす会 橋本巌会長
「やっと遺族の念願が叶ったということで、感慨で一杯でございます。」

集まった遺族らは、地震の発生時間に合わせて黙祷を捧げ、犠牲者の冥福を祈っていました。