自動車のカタログを親子2代にわたって収集して来た雲南市の男性が、1000冊という膨大なコレクションの中から厳選の42台を時代背景とともに本にまとめました。
渡部素次さん
「これクーペ版です。昔はクーペ版必ずありましたので。」

雲南市吉田町の医師、渡部素次さん72歳。長年収集した車のカタログを元に『昭和・平成に誕生した懐かしの国産車 時代を駆け抜けた個性あふれる車たち』を今年5月に出版しました。
渡部素次さん
「これハーレーダビッドソンが出る前の会社で、今なくなったんですが。」

子どもの頃、絵本代わりに車のカロタグを眺めて育ったという渡部さん。
最も古い収集品は1920年代のアメリカのバイクですがその後、国産4輪車を中心に集めて現在およそ1000冊に上ります。

渡部素次さん
「ちょっと文化的な価値も少しあるかも知れないし、もしかしたらみんなに見せてあげて。昭和が隙間で見えて来るような本をね、出したいなと。」
コロナ禍で行動制限された2年間に自宅のパソコンで原稿を作成。
単にカタログのコピーでなく戦後日本をその時代の車を通じて紹介していることが特長です。

渡部素次さん
「結構、自動車ってのは、時代を背景にして動いていく所ってのはあるんですよね。」
例えば高度経済成長期に自動車が庶民に広がる直前、その足掛かりになった車がありました。
渡部素次さん
「1960年ころに出たんですけどね、パブリカっていう車が。国産車を一生懸命、その作ろうとしたんだけども、やっぱりその通産省の言うように高性能で安くてという所は出来なかったから、まあ妥協案としてパブリカという車が出て来たということだと思うんです。」

トヨタ初の大衆車「パブリカ」、パブリック・カーが名前の由来です。
女性を運転席に座らせたカタログは当時まだまだ庶民とは縁遠かった自動車の大衆化の願いを込めたものだったのだろうと推し量ります。
渡部素次さん
「日本の車が世界に本当に爆発的に飛躍して行くのは1966年のカローラなんです。カローラ、サニーによるマイカー時代が火付け役になったと僕は思ってます。」
各社が競い合って日本車は技術を高め、ついに世界を席巻しました。
渡部素次さん
「日本人は何て言うのかな、豊かさを肌で感じてた時代の良い時代だったかも知れないですね。」

車とともに、それぞれの時代の夢の生活が描かれているとも言えるカタログたち。車に全然詳しくない人でも楽しめそうな一冊です。















