9日から10日にかけては日本海側を中心に気温が上がり、各地で熱帯夜となりました。新潟県・糸魚川では10日の最低気温が32.0度。鳥取県・米子では31.0度となり、いずれも観測史上最高を記録しました。台風6号の影響によるフェーン現象とみられます。
米子では10日午前0時50分に31.0度、新潟県・糸魚川では10日午前5時30分に32.0度の最低気温を記録し、いずれも観測史上最高となりました。
台風6号の影響で、広い範囲で南よりの暖かく湿った風が流れ込み続け、日本海側を中心に「フェーン現象」と呼ばれる気象現象が発生したのが一番の原因とみられています。
「フェーン」とは暖かく湿った空気が山を越えて反対側に吹き下りたときに、風下側で吹く乾燥した高温の風のことで、これにより気温が上昇することを「フェーン現象」といいます。
台風6号の影響で、山陰でも沿岸部を中心にフェーン現象が発生。米子でも大山から吹き下ろす暖かな風で未明から明け方にかけても気温が下がらなかったとみられます。
鳥取県西部では9日夜から10日朝にかけても、70代の女性と60代の男性が熱中症の疑いで救急搬送されました。
日本海側、特に新潟・鳥取・島根を中心に最低気温が30度を超える観測点が相次ぎ、島根県・益田や新潟県・高田でも30.9度の最低気温を観測しています。
新潟や石川では10日の最高気温が39度と予想されていて、日中も危険な暑さに警戒が必要です。