鳥取県は9日、手足口病の流行が警報レベルに達したため、手足口病警報を全県に発令しました。

鳥取県感染症対策センターによると、手足口病の第31週(7月31日~8月6日)の集計速報値で、西部地区の患者報告数が1定点当たり5人に達したたことから、県内全域に警報を発令したということです。また、中部地区も1定点当たり3人を超えていて増加傾向にあります。

手足口病の特徴は、口腔粘膜や手、足などに現れる水疱性の発疹を主症状とした急性のウイルス感染症で、幼児を中心に夏に流行が見られます。

厚生労働省によると、手足口病に特効薬はなく、特別な治療方法はないものの、基本的には軽い症状の病気で、経過観察を含め、症状に応じた治療になるということですが、まれに髄膜炎や脳炎など中枢神経系の合併症などが起こる場合があるということです。

県は、発熱や手足の発疹、口腔内の粘膜疹などの症状があった場合は、早めに医療機関を受診することや、手洗いの徹底などを呼び掛けています。