高温で湿度が高い…梅雨時のいま注意したいものの1つに「パンケーキ症候群」というものがあります。
一見可愛らしい名前ですが、呼吸困難など命の危険も伴う病態のことなんです。そして、そのきっかけとなるのが、家の中に潜むあの厄介者なんです。

ふわっふわに仕上げられたパンケーキ。
米子市のカフェで7月限定で食べられる桃のパンケーキです。

キャスター 小林健和
「モモの甘さ、そしてパンケーキのバターの風味、この相性が抜群ですね。梅雨のジメジメをさっぱりと吹き飛ばしてくれるような一品ですね」

グランカフェF西福原店 阿部友哉店長
「フレッシュなモモを見定めて、オーダーが入ってから皮をむいて、フレッシュな状態のものを使っている」

このパンケーキ。
お店以外でも自宅で作って楽しむ人も多いはず。ただ、高温多湿の今の時季、注意が必要です。

武本クリニック 武本祐院長
「パンケーキ症候群と言いまして、医学的には経口ダニアナフィラキシーというが、こちらに注意が必要かなと考えている」

「経口ダニアナフィラキシー」、通称「パンケーキ症候群」。

ダニアレルギーを持つ人が、ダニが入り込んだ粉もの、例えばパンケーキやお好み焼きなどを口にすると、湿疹やかゆみ、くしゃみなどのアレルギー症状が出る病態です。

場合によっては、呼吸困難など、命の危険に及ぶ場合があります。

それにしても、なぜ今の時季注意が必要なんでしょうか。

鳥取県ペストコントロール協会 景山慎也さん
「この時季は温度と湿度が、ダニが繁殖しやすい非常によい環境になっているので」

ダニが好むのは、気温25度から30度、湿度50%から80%と高温多湿な環境で、梅雨のいまがまさにその時季。

体も小さいため、キッチンの引き出しに眠った開封済みの袋のわずかな隙間から侵入し繁殖します。

さらに、パンケーキやお好み焼きなどのミックス粉は、様々な原料が入った栄養豊富な絶好の寝床で、これを加熱調理して死滅させたとしても、アレルギーの原因物質は残ってしまうといいます。

では、どのような対策ができるのでしょうか。

鳥取県ペストコントロール協会 景山慎也さん
「室内の清掃をしっかりすることと、食品であればしっかり密閉して冷蔵庫の冷えた環境に保存してあげる。これが一番」

ダニの発生原因となるほこりや人のふけを放置せず、家を清潔に保つこと。そして、ミックス粉の袋を密閉し、冷蔵庫に入れて保存することが大切だといいます。

こうした対策は先ほどのカフェでも。

グランカフェF西福原店 阿部友哉店長
「粉をまず仕込みの段階で使う分だけ小分けにして、密閉の出来るタッパーに入れて保管は冷蔵保存をして、冷蔵庫から出したらすぐに使うという形で対策を行っている」

そして医師は、事前のアレルギー検査を勧めています。 

武本クリニック 武本祐院長
「血液検査をすることで、ダニにアレルギーがあるか否か、ひとつ目安がわかるので、疑われる方は検討していただければと思う」

ジメジメするこの時季に気を付けたい「パンケーキ症候群」。
危険な状態となる前に、保存方法の確認やアレルギー検査の検討などが
必要です。